ギャンブルを描いた有名な絵画

ギャンブルとアート。一見、それほど密接な関りはないように感じます。でも、多くの著名な芸術家たちは何世紀にもわたりギャンブルを題材にした作品を生み出してきたのです。こうした絵画の中にはとても有名で、高価な作品もあります。どういった作品があるのかご紹介していきましょう!

ギャンブルを描いた絵画

オンラインカジノが普及しているこの時代において、私たちは初期のギャンブルがどのようなものであったか知らないでしょう。ギャンブルははるか昔から存在しています。一般的にはトランプの発祥地は中国であり、やがて世界中に広まったと考えられています。15世紀になりサイコロの人気が下がると、トランプを使ったギャンブルの人気が高まりました。もともとは特権階級の遊びでしたが、15世紀半ばになると一般の男性も頻繁に遊ぶようになりました。

最高傑作に与えた影響

トランプを題材に多くの絵画が描かれただけでなく、その中からは最高傑作も生まれています。歴史を振り返ると、ギャンブルを題材にした美しい作品は数多くあります。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ『トランプ詐欺師』

『トランプ詐欺師』はイタリアのバロック期の芸術家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョが1594年頃に描いた作品です。構図としてはカードをプレイする2人の少年が描かれており、そのうち1人は背中に余分なカードを持っている(実際には見えませんが)とういもの。また、年配の男性がその少年の肩越しにカードをのぞき込み、もう1人のプレイヤーである共犯者に何か合図を送っています。恐らく隠されたカードの数字ではないでしょうか。全員が共通のドラマによって結び付けられていますが、それぞれより大きなドラマの中で独自の役割を果たしています。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール『クラブのエースを持つイカサマ師』

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールが1626年から1629年にかけて描いた作品。クラブのエースを後ろに持つイカサマ師と、2人の女性がカードをプレイする姿が描かれています。メイドとその右に座る女性が不安と疑惑の表情を見せているのが特徴的です。次の一手を合図するプレイヤーの様子が生き生きと描かれています。1635年には最初に描いたとされる『クラブのエースを持つイカサマ師』の新しいバージョンの作品『ダイヤのエースを持つイカサマ師』が制作されましたが、細部にいくつかの違いがあります。

ヤン・ステーン『カードゲームをめぐる議論』

次にご紹介するのは、ヤン・ステーンによって最初に描かれたオランダ黄金時代の作品です。17世紀後半に描かれたこの象徴的な作品は、ゲームの芸術性をとらえ、それを古典的なカードゲームを題材にしたドラマに仕立てあげています。ステーンは作品の中で民衆の日常生活をとらえ、無秩序な一場面を真の芸術作品へと変えたのです。

ポール・セザンヌ 『カード遊びをする人々』

『カード遊びをする人々』は、フランスの後期印象派の画家、セザンヌによる油絵のシリーズ作品です。セザンヌはこの有名な一連の作品を制作しながら、ドローイングや習作を完成させています。シリーズは1890年代前半から半ばにかけて制作された5枚の絵を指しており、それぞれの作品には酒場で煙管をくゆらせ、酔っぱらいながらカードに興じる農民たちが描かれています。おそらく当時ギャンブルは、仕事以外での唯一のコミュニケーション手段だったのでしょう。

カシアス・マーセラス・クーリッジ『ポーカーをする犬』

クーリッジによる『ポーカーをする犬』シリーズは、ゲームを描いた作品として男女問わず多くの人に知られています。1910年から1900年代半ばにかけて制作された全16枚の油絵からなる同シリーズは、ブラウン&ビガロ社の依頼を受けてタバコ会社の広告のために制作されたものです。どの作品も擬人化した犬がポーカーをプレイしているのが特徴で、インテリアアートなどにも使われています。

guest
0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments
0
ご意見をお聞かせください。x
()
x